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魔法のコトバ*  Season6 気付いた想い-12-
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魔法のコトバ* Season6  気付いた想い-12-

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美術室の扉を開けると。
「あれ、早いじゃん」
佐倉くんが準備室からチラリとこちらを振り返った。
「補習、早く終わったの?」
そう言いながらキャンバスに向かういつもと変わらない横顔。
それを見たら胸につっかえてた物がふんわり解けて和らぐ。
佐倉くんの側は居心地がよくていつも安心する。



「―――ましろちゃん…?」


佐倉くんの表情が変わった。
「どした?」
熱いものが頬を伝うのがわかった。
なにこれ…。
ぬぐってもぬぐっても涙がどんどん溢れてきて、止まらなくなった。
何もできない自分が悔しくって、もどかしくって。
お節介な判断で蒼吾くんを怒らせて。
私、馬鹿だ―――。




「…ごめ…ん、私…」


どうしよう。
止まらない。
泣くつもりなんてなかったのに。

「ごめ…―――」

そう言いかけた瞬間。
フッって、影が落ちた。
顔に柔らかなセーターの感触。
佐倉くんの。

気がつけば私は佐倉くんの腕の中にいて、優しく抱きしめられてた。
絵の具の匂いに混じって佐倉くんの匂いがした。
大きな掌で、そっと頭を撫でてくれる。
胸の奥がきゅうっと熱くなった。
「泣きたい時は、泣けばいいよ」
佐倉くんの優しさに、今までずっと我慢していたものが溶け出して、堰を切ったように溢れた。
溢れて、溢れて。
涙が止まらなくなった。









「…大丈夫?もう、落ち着いた?」

「うん。…ありがとう」

私は差し出されたハンカチで目頭を押さえた。
ポケットからハンカチが出てくる辺りが佐倉くんらしいなって。
そんな事を考えられるくらい、気持ちが落ちついた。
目が腫れてきっと不細工な顔してる。
やだな。
こんな顔、佐倉くんに見られたくないのに。
しかも今日に限って前髪をアップにしてるんだもん。
顔、丸見え。
そんな私を気遣ってか、佐倉くんは背を向けて描きかけのキャンバスに向かった。
何も聞かない。
普段と変わらない凛とした横顔。

まいちゃうな。
佐倉くんの背中。
広くて大きいんだ。
華奢だと思っていた腕も胸もしっかりしてて、ちゃんと男の人なんだもん。


抱きしめてくれたぬくもりがすごく優しくて。
胸に沁みた────。





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魔法のコトバ*  Season6 comments(2) -
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Comment








こんばんわ。
TOP絵に物すっごく、興奮してしまいました!
バレンタイン仕様。オマケにこの組み合わせ!
可愛すぎです!言う事ありません!!
話も(私的に)良い感じだし。
いつまでもこの幸せが続けば良いのにな(笑)

と余韻に浸りつつ、この辺で(興奮のあまり言葉が纏まらないため(笑)
では頑張ってください。
from. 雪 | 2007/02/01 23:12 |
●○●雪さんへ●○●
同じく(笑)
私も相方からこの絵をもらった時に、すっごく興奮しました(笑)いろいろとイラストをもらっているけど、この組み合わせって初めてで。甘い極上の時間(ましろ目線で)って感じでしょうか(笑)
雰囲気がバレンタインっぽいので、2月になったら絶対TOP絵に使おうとずっと楽しみにしていました!ちょうど佐倉とのシーンが多いので、ちょうどいいかな、と。
共感していただけて嬉しいです♪
from. りくそらた | 2007/02/02 13:39 |
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