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魔法のコトバ*  Season7 キミに届け-3-
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魔法のコトバ* Season7  キミに届け-3-

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「え?学祭の係?」
凪ちゃんの言葉に、私は食べてたお弁当から顔を上げた。
「そ。学園祭の当日の係。ましろ、やってくれないかな?」
そう言って顔を覗き込む。

一週間後に学祭を控えた校中はすっかりお祭りムードだった。
午後の授業返上で、その準備に当てられる。
学園祭の実行委員に推薦された凪ちゃんは、毎日、昼休みや放課後返上で慌しく動き回っていて、この日も打ち合わせがあるとかで、早めに昼食を済ませた。
私はまだトロトロとお弁当を食べていて、凪ちゃんの言葉に食べかけの卵焼きを落っことしそうになった。

「なんで、私?」
そういうの向いてないのに。
「人が足りないの。当日、実行委員が出払う時間が多いからその間、本部の留守を預かってもらいたいんだけど…。頼まれてもらえないかな?」
お願い!って顔の前で手を合わせた。
最近の凪ちゃんはお疲れモード。
授業中、大きなあくびをしているのをよく見かける。
「いいよ」
留守番ぐらいなら、私でも出来そうだし。
「ほんと!?よかった〜助かる!ありがとう」
いつも凪ちゃんに頼ってばかりだもん。
たまには役に立つようなこと、しなくちゃ。
「じゃあ係の後、一緒に回ってくるといいよ」
凪ちゃんがいたずらっぽく笑った。
「Aクラスの当日係って佐倉」


え?
うそ…。

ドクリって胸が鳴った。
凪ちゃんがいたずらっぽく笑う。
してやられた。
あれから佐倉くんとは会わないようにしてたのに。
こんな形で一緒になるなんて。
どうしよう…。
「凪ちゃん。やっぱり私…」
「───日下部さん」
凪ちゃんを呼ぶ声に言葉が遮られた。
「時間〜」
窓から覗き込んだ隣のクラスの副委員長が、腕時計を指差した。
「やばっ。もうこんな時間?
ごめんましろ。詳しくはまた後で」
慌しくお弁当を片付けて、凪ちゃんは行ってしまった。
忙しいんだ。
「後でちゃんと断っておかなきゃ…」
大きなため息をついて、残ったおかずをほお張った。
「誰か午後から買出しに行ってくれない〜?」
教室の中で声がした。
「チャリ通の人だとありがたいんだけど〜」
「俺、行くわ」
そう言って男子がひとり手を上げた。
ジャージの上に制服のブレザーを羽織った男子。
蒼吾くん。
「じゃ夏木、よろしく。もうひとり連れてっていいから」
「誰でも?」
「人選は任せる」
「じゃあ……」
教室を見渡す蒼吾くんと目が合った。
「園田でいいわ」
「…え…?」
なんで、私?
「暇なんだろ?付き合えよ」
「え…」
ええっ?
驚いて目を丸くした私の腕を掴んで引き上げた。




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