http://miimama.jugem.jp/

スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

- - -
魔法のコトバ*  Season4 放課後-2-
*******************************************

魔法のコトバ* Season4 放課後-2-

*******************************************


昼休みの間に、凪ちゃんが部活とクラブ活動のプリントをもらてきてくれた。
活動内容や顧問の先生の詳細を書いた一覧表だ。
「とりあえず放課後、少し見て回ってきたら?」
っていう凪ちゃんのアドバイスで。
その日の放課後は、部活動見学をすることにした。


とりあえず一覧表に目を通して、めぼしい活動をピックアップ。
プリントの1枚目と2枚目は運動部。
それは最初から却下。
目を通すことなくそのページをめくる。
料理クラブとか、読書クラブとか。
みるからに籍を置くだけみたいなクラブもあったけど。
どうせやるのなら、ちゃんとしたものをやりたい。
午後の授業も上の空で、私は一覧表とにらめっこしてた。






「…あ……」

ふと。
その中に心引かれるものを見つけた。
これなら私にも出来るかも。
ちょっとやってみたいな。
自分に合ってるかどうかはわからないけれど、とりあえずそこに行ってみようと心に決めた。







* 







放課後。
私は特別教室のドアを覗いた。
まだ誰も来ていないのか、それとも凪ちゃんが言ってたみたいに幽霊部員の多い部なのか。
教室には誰も来ていなかった。
あれ?
活動曜日を間違えたのかな?
慌てて一覧表に目を落とす。
今日が活動日で、間違いないはずなのに。
今週はたまたま、活動してないのかな。
どうしよう。


「まあ、いいや…」
人がいないならいないで、そのほうが都合がいい。
ゆっくり様子を見られるのなら、それで。
私は誰もいない教室に、そっと足を踏み入れた。







教室に入ると独特な匂いがした。
石膏とか、絵の具とか、キャンバスとか。
いろいろな画材の匂いが入り混じった独特な空間。
普通の人ならきっと顔をしかめる匂いだけど、私はこの匂いが好き。



数ある部活動の中で、私が選んだのは『美術部』。
そういう部に入った経験はないし。
特別な絵が描けるわけではないけれど。
私はただ、漠然と絵を描くのが好きだった。


私のパパは昔、絵をやっていて。
書斎にはパパが昔描いた絵がたくさん置いてある。
私は昔からそれを見るのが大好きで、よくこっそり書斎に入っては、パパの絵を眺めてた。
そのうちに眺めるだけじゃ満足しきれなくなった私は、いつの間にかパパを真似して絵を描くようになった。
クレヨンから始めて、今では、水彩も油絵も描ける。


「絵が好きでもそれで食べていける才能は、ほんの一握りなんだよ。パパはその一握りに入れなかったけれど、ましろにはずっと、好きな絵を描いてほしいな」
絵を描く私を見ながら、嬉しそうにパパが言った。

パパは一握りの才能にはなれなかったけれど。
絵が好きな事を生かして、有名な画家さんの絵を買い付けにいったりする仕事をしてる。
サンフランシスコへの転勤も、有名な画家の画廊のお手伝いに行ってたわけ。
日常で絵に触れる機会が多かった私は、自然と描くのが好きになった。
趣味…とまではいかないけれど───大好き。






絵を描いたり何かを作ったりすることは、自分の世界でできる事。
だったら、チームワークや集団行動の苦手な私でも参加できるでしょ?
何よりも。
『初心者、大歓迎! 絵や芸術が好きなら誰でもOK! 自分のペースで自由気ままに』って。
キャッチフレーズに惹かれたの。






それって。


私でも、大丈夫……だよね?








NEXT→

魔法のコトバ*  Season4 comments(2) -
スポンサーサイト
- - -
Comment








りくそらたさん、こんにちわ。
また読みにきちゃいましたー。

美術部、ましろちゃんの雰囲気にピッタリですね!
ハーフでイケメンのお父様(ハーフ=イケメンの陳腐な発想でスミマセン・・・)の描く絵に触れて育ったなんて素敵です。

小学校の時のつらい思い出は、読んでいても心が痛みました。
子どもって残酷ですよね。

新しい環境に馴染もうとするましろちゃん、見守りたいです。
from. 藤城ニッチ | 2008/08/10 12:28 |
*藤城ニッチ さんへ*
美術部、ましろにピッタリだと言っていただけて嬉しいです。
まほコトのストーリーは放課後の部活動が舞台になっているので、またゆっくりと読み進めていってもらえると嬉しいです。
小学校時代の回想シーンは書いていた私も痛かったです(苦笑)
ましろの恋愛と心の成長ぶりを温かく見守ってやってくださいね♪
from. りくそらた | 2008/08/13 10:02 |
<< NEW | TOP | OLD>>