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青春、始動! 1
*青春ライン STEP1


見てるだけの恋愛なんて性に合わない。
じっと待っているだけなんて、絶対にイヤだって思うから。
夢は見るものなんかじゃなくて、追いかけるもの。
青春なんて、一度きりしかないんだから。







「いってきまーす!」
真新しい鞄を自転車の前籠に突っ込んで、あたしは勢いよく自転車のペダルを踏み込んだ。
深緑の葉っぱをさわさわと揺らす春の風が心地いい。
いつもと変わらない路地なのに、何だか今日は輝いて見える。
あたし。
真崎 奈津(マサキ ナツ)。
7月6日生まれ。
夏に生まれたから“ナツ”。
もう一日生まれるのが遅かったら、ナナだったらしい。
名前の通り、夏が好きな高校一年生。
ほら。
人間、生まれた季節がイチバン好きっていうじゃない?
夏祭りに花火大会。
プールに海水浴。
カキ氷を崩すシャコって涼しげな音。
風鈴、チリン…。
これで暑くなければ言う事ナシなんだけど。
長所、は。
ちょっとのことじゃめげない前向きな性格。
見た目は…うーんと、普通?
悪くはないと思うんだけど、トクベツ美人ってわけでもない。
自慢じゃないケド、カレシいない歴は年齢と同じ。
ちなみに告られた経験もナシ。
悪い?
寂しい中学生活を送ってきたワケだけど……いいの。
これから女として開花していくのだから。
4月からピッカピカの高校一年生。
制服も靴も鞄もピッカピカ。
おろしたてのセーラー服の冴えた白が、朝日に反射して輝いて見えるのは気のせい?
ううん。
きっと、気のせいなんかじゃない。
だってずっとこの制服に憧れていたから。
紺色カラーのセーラー服。
これをずっとずっと、着たかったの。



あたしはこの春。
憧れていた青葉台南高等学校に無事、合格した。
志望動機は、好きな先輩がいるから。
片思い歴はもうすぐ二年になる。








朝一番に教室に入って、グラウンドに面した窓を思い切り開け放つ。
清々しい春の風と共に、グラウンドに響く野太い野球部の掛け声が飛び込んできた。

「わ…。朝早くから、頑張ってるな〜」

荷物の整理もそこそこに、窓辺に頬杖をついてそれを眺めた。
ネイビーブルーの野球帽の集団の中に、ひと際小さな頭を見つける。
その人が守口 涼輔センパイ。
あたしの好きな人。
体格のいい野球部の中にいると、小柄なセンパイはますます小さく見える。
子犬みたいな童顔がますますそう見せる。
あれで上級生だなんて、笑っちゃう。

柔軟とストレッチを終えて、ひと通り体を慣らした部員達は。
それぞれのポジション別に散って、軽く練習を始める。
さっきまで部員達とじゃれ合ってふざけてばかりいたセンパイの、スイッチが入る瞬間。
真剣さの向こうに見える、熱い輝き。
あーあ。
ホント、野球が好きなんだな。
悔しいけど、すごくカッコイイ。

実をいうと。
あたしは野球なんてやの字も知らないようなど素人だった。
9人でするものだとか。どうやったら一点入るだとか。
軟式と硬式があるとかはもちろん。
ピッチャーやキャッチャーぐらいは知っていても、それ以外のポジションの名前も知らない。
そんなレベル。

センパイを好きになって。
彼を追うと決めたあの日から、猛烈に勉強した。
自分で言うのもなんだけど、成績は割りといい方で。
センパイの通う公立高校の偏差値は、あたしにとって楽勝レベル。
判定Aのお墨付き。
だから。
勉強したのは受験の範囲じゃなくて、野球について。
初級レベルの入門書から始まって、マニアックな専門書まで。
クラスの男子に借りて、野球漫画もかなり読み漁った。
「おっ前、フザケンなよ〜。んで、参考書開かずに、漫画読んでんだよー」
中津に散々、嫌味言われたけどムシムシ。
受験前に叩き込んだのは数学の公式でもなく、英語の文法でもない。
野球についての知識、だ。

「よしっ!」
気合を入れるように呟いて、真新しい鞄から一枚の用紙を取り出した。
昨日、もらったばかりの入部届け。
クラスと名前を書き込んだだけの白い用紙。
これは恋の片道切符。
飛び込んだら最後、後には引き返せない。
でも、決めたから。
後から気付いてどうしようもなくなるのは、もう二度と嫌だから。
今しかないこの時を無駄にしたくない。
やらずに後悔するよりも、やってから後悔する方がずっといい。
最後の勇気を振り絞って、空白だった部活動の欄に大きく鉛筆を走らせた。
“野球部・マネージャー”───って。






用紙を握りしめてグラウンドの入り口に立ったら、足が震えた。
一年生の部活動解禁日(いわゆる今日この日)が来るまで、ずっと教室の窓から見てるだけだった。
頑張るって決めたのに、いざそこに立つと足が震える。
中学の時もそうだった。
吹奏楽部のコンクール。
死ぬほど練習して、自分の持てる限界までやりあげて。
自信はしっかりついているのに、いざ舞台に上がると足がすくむ。
震えがくる。
しっかりしなきゃ、いけないのに。
「ガンバレ、あたし!」
気合を入れるように小さく呟いて、制服のポケットに手を突っ込んだ。
指先に四角い小さな物が触れる。
センパイが受験のお守りにって卒業式の日にくれたネームプレート。
いつだってあたしに勇気と自信をくれる。

「…よしっ!」

勇気のカケラを握りしめて。
いざ、覚悟を決めてフェンスの入り口に手を掛けようとした時。
「うちに、何か御用?」
背後から突然、声を掛けられた。
あまりにびっくりしすぎて、思わず握りしめた用紙を取り落としそうになった。
じわりとそれを振り返ると、Yシャツにネクタイ姿のサラリーマン風の教師が怪訝そうな顔でこちらを伺いながら立っていた。
ひょろひょろっとしたその立ち姿は、野球部には似つかわしくない、夏の終わりのなすび?
「ん?もしかして…入部希望者?」
泳いだ視線が、あたしの握りしめた手元で止まった。
「あの……」
誰ですか?
怪訝そうに眉を寄せたあたしに。
「あ、僕。野球部顧問の新崎です。と言っても、名前だけの顧問なんだけど…。
とりあえずそれ、見せてもらえる?」
そう言って、顧問の新崎先生はあたしの手から入部届けを抜き取った。

「一年B組。真崎 奈津…さんね」
「はい…」
「星稜中学出身、ね」
「はい」
「……」
手元の用紙とあたしを交互に見つめながら、先生は何やらブツブツと独り言を呟くと、振り向きざまにグラウンド入り口のフェンスを思い切り開け放って、大声で叫んだ。


「守口ーー!」


聞き覚えのある名前に、ドクンと心臓が高鳴った。
鼓動が急速に加速する。
何で。どうしてセンパイを呼ぶのよ!?
嬉しいけど、心の準備が全くできていない。
どうしよう!

ブルペンで投球練習をしていたセンパイがこっちを振り返って、グローブを小脇に抱えたまま走ってくるのが見えた。
「はいっ!」
「彼女、真崎さん。マネージャーやりたいって」
「はぁ…」
センパイの目が泳いで、あたしを捕らえた。
柴犬みたいな茶色くて丸っこい瞳にあたしの姿が映りこむ。
心臓が跳ねた。
バクバクバクバク……。
鼓動が不規則に加速して、自分の手に負えないくらいドキドキしているのに。
センパイはよそよそしい社交辞令のような笑顔を浮べて、会釈をしただけ。
何、ソレ…。
「何でオレに言うんっすか?」
「同中だろ?彼女、星稜中出身だって。知らないの?」
「…スミマセン…」
バツが悪そうに視線を泳がせて、センパイが頭を掻いた。
心の中を、スーッと冷たい風が通り抜けた。
名前も知らない。覚えてるはずなんてない。
気まぐれでネームプレートをあげただけの後輩なんて、記憶の片隅にだって残ってるはずもない。
わかってたはずなのに。
心のどこかで期待していた自分が恥ずかしくて、惨めで。
じわりと熱いものが込み上げてくるのを我慢して、きゅっと強く唇を噛み締めた。

「マネージャーやりたいってぐらいだから、てっきり中学でもそういうのやってるのかと思ったよ。マネージャーじゃなくてもソフトボールとかさ…」
期待外れな入部希望者にがっくりと肩を落とした先生は、困った風にガシガシと頭を掻いた。
「練習、戻っていいっすか?」
「ああ。呼び出して悪かったな。続けて」
被っていた野球帽を脱いで、深く一礼をすると。
センパイは相方の待つブルペンまで駆けて行った。
短くて茶色い短髪がぴょこぴょこ跳ねて遠ざかるのを見ていたら、ますます悲しくなった。
センパイの心の片隅にも残れなかった自分の存在が、悲しくて悔しくてしょうがない。
期待してなかったなんて、ウソ。
本当は心のどこかで、感動の再会とか、思い描いていたのに。


「悪いんだけどさ、今日、キャプテン腹痛で休みなんだわ。監督は午後の練習からしか、出てこないし…。悪いけど放課後、もう一度出直してくれる?監督には話、通しておくからさ」
入部届けが返された。
何だかあたしは“いらない”って言われたみたいな気がして。
ますます惨めになる。
零れそうな涙を唇をきつく噛締めることで堪えて、あたしは軽く一礼して、その場から立ち去ろうとした。



「───あ!待って!!」


フェンスの扉に手を掛けたタイミングで、後ろから呼び止められる。
駆けて来たのはセンパイ。
胸の深いところが、きゅっと狭くなって苦しくなるのに、うまく笑えない。
笑顔が作れない。
愛想笑いひとつ浮かべられず仏頂面で振り返ったあたしに。
「…な、もしかしてお前って───」
センパイがずいっと、顔を近づけた。
そのまま前置きなしに手が伸びてきて、あたしの顔の横をすり抜ける。
センパイの指先が、耳を掠めて、頭皮に触れて。
そのままゴツゴツと骨ばった手のひらが、あたしの後ろ髪を掬い上げた。
その行動全てが、あまりにも、不意打ち。

「うああ!やっぱり!思い出したッ!お前、飴玉くれた子だろッ?」

あたしの動揺に気付いているのか、いないのか。
真っ赤に頬を染めた後輩のコトなんてお構いナシに、センパイがでっかい声を張り上げた。
「髪、長くなってるから、わかんなかった。ほら、こーすると…やっぱり〜!!」
掬い上げたあたしの髪を後ろで束ねて。
すごーく間近で覗き込んだ顔が、満面の笑みに変わる。
久しぶりに覗いた襟足がスースーする。
涼しいそれとは対照的に、顔はきっと、真っ赤。
…どうしよう…っ!
「髪、伸びたな〜。可愛くなってるから、わかんなかったよ〜」
その言葉に、ますます真っ赤になるのがわかる。
センパイは髪から手を離してくれない。
「女って髪型ひとつで、変わるもんだな〜」
なんて言ってるし。
この人、絶対、ニブイ!


「って…ぇ!」
「この、バカッ!気安く触るな!硬直してるだろ、かわいそうに。そういうの、セクハラってゆーんだよ!」
センパイの頭が勢いよく叩かれて、前のめりになった瞬間。
ようやくあたしの髪は解放された。
心臓が張り裂けそうなくらいドキドキいって、手が震えた。
「真崎ちゃん、っていうんだ。よろしくな!」
「うっわ。抜け駆けかよ」
ひと通り朝の練習を終えた部員達に小突かれながら、人好きのする子犬みたいな人なつっこい笑顔を浮べて右手を差し出したセンパイに。
思わず嬉しくって、泣きそうになった。
あたし。
やっぱり、この高校を選んでよかった。



その笑顔にホッとしたあたしは。
数日後、自分の甘さを思い知ることになる。


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青春ライン comments(4) -
春を待つキミに。 13
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春を待つキミに。 13  サイド*凪

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同じ年のくせに落ち着きすぎ。
それが佐倉の第一印象だった。
何を考えているのか、読めたためしがさっぱりない。
なのに。
佐倉には、私の気持ちを見透かされているような気がしてならない。






「千尋ちゃん、大丈夫だった?」

昼休みの図書室で端正な横顔を見つけて、その後姿にそっと声を掛けた。
一瞬だけ、声に驚いた顔がすぐにその表情を引き締めて、穏やかな笑顔を浮かべてこちらを振り返った。
「今日は大事を取って学校を休んでるけど…もう大丈夫だよ。
昨日は日下部にも迷惑をかけて、ごめんな」
穏やかな“兄の表情”を見せて、優しく笑いかけた。
「千尋ちゃんの喘息って、ひどいの?」
「こっちの空気はいいから、東京にいた頃に比べると随分マシ。激しい運動は無理だけど、簡単なものなら出来るようになってきてるし。
ただ、風邪を引いたり空気が乾燥してたりすると、昨日みたいに発作を引き起こしやすいんだ」
昨日の図書館は暖房がよく効いていて、乾燥していたのを思い出した。
ちゃんと知っていたら、配慮してあげられたのに。
側にいながら何もできなかった自分が情けない。


「…なに?」

気がつけば佐倉がじっと見てることに気付く。
何か言いたそうな顔。
「こうやってまともに話したのって、久しぶりだなと思って。あの日から俺の事、ずっと避けてただろ?」
「あの日?」
「俺が日下部にキスした───」
「佐倉…ッ!!」
佐倉の腕をがっしり掴んで、図書室奥の難しい本ばかり並ぶコーナーに押し込む。
突然上がった場違いな声に、ジロリと一瞥された。
「やめてよ、こんなところで…」
誰が聞いてるのか分からないような場所で。
できるだけ声をひそめて、佐倉を睨みつけた。
「嘘は言ってないだろう?」
「変な噂が立っちゃう」
「俺は別に構わないけど?」
真顔で私を覗き込む。
あからさまに視線を外した私を見て、佐倉が小さく声を立てて笑った。
「わざわざ俺を探す為に、図書室に来たの?」
「まさか…! たまたま、偶然、佐倉を見つけて、それで…」
「ふーん」
「そ、それに…っ!探してる本があったの…っ」
そっぽを向いて、逃げるように佐倉に背を向けた。
疑いの眼差しが、痛い。
言い訳にちょうどいい本を探して、背伸びをしてそれに手を伸ばす。
指の先が本に触れて、あと少しで届きそうだと思った時。
背中に体温を感じて、ビクと体が強張った。


「これ?」

スッと後ろから本が引き抜かれた。
思わず後ろを振り返ったら思いのほか距離が近くて。
ドクンと心臓が跳ねた。


「日下部、こういうの読むんだ。下巻もいるだろ?」


本棚と佐倉に挟まれる形になった私は、必然的に彼を見上げた。
距離が、近い。
捲り上げた袖口から見える腕は白くて繊細で。
なのに、喉仏やシャツからわずかに覗く鎖骨のラインがいやに男らしく見えて。
間近で見上げる端正な顔に、思わず見とれてしまった。
佐倉の顔なんて、小学生の頃から見慣れているはずなのに。


「オレの顔、何か付いてる?」
「え?」
「何か、じっと見てるから」
「べ、別に……」

気まずくて視線を逸らした先。
佐倉が抱えていた美術書にまぎれて、いくつかの赤い本が見えた。
東京芸術大学、武蔵野美術大学、多摩美術大学……?

「佐倉…。美大、受けるの?」
「……ああ、これ?今後の参考にと思ってね」
私の視線の先に気付いて、肩をすくめて笑う。
「まだ二年も先なのに、気が早いね」
「日下部は将来のこととか、考えたりしないの?」
「そんなの…全然」
だって、この前高校に入学したばかりだもん。
毎日が精一杯で、先の事もやりたいことも、まだ見つけられない。

「県外受験はするつもりない?
日下部の成績だったら地元じゃなくて、もっと上、狙えるだろ?」
「買いかぶりすぎだって。私のレベルだったら、地元で充分…」
「中学だって高校だって。本当はここじゃなくてもっと上の高校、行けてたはずだろ?」
そんなの。
「佐倉だって───」
本当は頭いいの知ってる。
言葉を詰まらせた私を、佐倉が真面目な表情で覗き込んだ。

「───蒼吾が、ここだったから?」

突然に上がった名前に、弾かれたように顔を上げた私の視線を。
佐倉の瞳が絡め取った。
あまりにも真剣な目でじっと見つめるから、何も言えなくなる。

「オレは日下部がここだったから、この高校受けたんだ」

ドクリと心臓が大きな音を立てて、自分が今、どういう状況に置かれているのかを思い出す。
本棚と佐倉に挟まれる体勢で、ふたりの距離はわずかしかなくて。
間近で言葉を紡ぐ佐倉の唇が、やけにリアルだった。


「…本、ありがとう…っ!」

気まずい沈黙を破りたくて、早く囲われた空間から逃れたくて。
顔も見ずに佐倉の腕から本を抜き取って、そこから逃げようとした。
だって、こんな佐倉、知らない。
息が詰まる。


そしたら。
ぱきん、と。
足元で不吉な音が耳を掠めて、足が止まった。



「…え……?」



「───あ」


嫌な感触がして、恐る恐るそれを振り返った足元にフレームの壊れた眼鏡が見えた。
高そうなインテリメガネ。
佐倉の、だ───。


う…わぁぁぁ…っ!!!!


「ご、ごめんね…っ」
慌てて床に座り込んでそれを拾い上げたけれど、ちょうど耳に引っ掛けるフレームの部分が壊れてしまって使い物にならない状態。
どうしよう!
「弁償…するから…」
「いいよ。たいして高いものじゃないし。フレームが割れただけだから、何とかなるよ」
「でも…」
「授業中しか使わないし。不自由はしない」
私の手からするりと眼鏡を抜き取って、レンズ越しに笑う。
もっと感情を露にしてくれればいいのに。
そんな顔で笑われたら、どうしたらいいのか分からなくなる。

「ご、ごめん…っ。やっぱり弁償するから!」
「いいって。ちょうど新しいものを新調しようと思ってたところだったし、ちょうどいいよ」
「でも……」
チラと見えたフレームの横文字。
“RODENSTOCK”
私だって知ってる。
ドイツ製の老舗ブランドのメガネフレームだ。
すごく、高いものでしょう?

佐倉が隣で、ふっと笑うのが見えた。
なに?
「日下部がそんなに焦ってるの、初めて見た。ある意味、すごく貴重なんだけど…」
「もう!面白がらないでよ!」
こっちはかなり真剣なんだから。
むっとしかめっ面で眉を寄せると、佐倉が声を立てて笑いながらこう言った。


「───じゃあさ、一緒に眼鏡、選んでよ。責任、取って?」




>>To Be Continued

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春を待つキミに。 comments(14) -
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